新品ブレーキパッドの正しい慣らし方
新品のパッドには、当たり付け(ベッディング)の手順が必要です。省略すると、振動や異音、偏摩耗の原因になります。所要約10分の手順は、35 mphからの強めの制動を行い、続いて55 mphからの制動を行います。

新しいブレーキパッドを取り付けた(あるいは整備工場に交換してもらった)ので、これで完了と思われるかもしれません。しかし、それだけでは不十分です。新品のブレーキパッドには、「当たり付け(ベッディング)」と呼ばれる慣らし作業が必要です。これは、パッドの摩擦材をローターの表面に均一な層として移着させるための作業です。この手順を省くと、振動、鳴き、制動力の低下が起こりやすくなります。
当たり付けの手順
- 加速とブレーキ操作を安全に繰り返せる、交通量の少ない道路を探します
- 35 mph まで加速し、約 5 mph までしっかりとブレーキをかけて減速します(ただし、ABS が作動するほどの急ブレーキや完全停止は避けます)。これを 6~8 回繰り返します。
- 55 mph まで加速し、約 15 mph までしっかりとブレーキをかけて減速します。これを 4~6 回繰り返します。
- 強いブレーキ操作をせずに 5 分間走行し、ブレーキを冷まします。信号待ちなどでブレーキペダルを踏み続けることは避けてください。停止した状態のローターに熱がこもると、パッドの移着が不均一になるおそれがあります。
- クールダウン走行が終われば、パッドの当たり付けは完了です。
当たり付けの効果
当たり付けにより、パッドの摩擦材がローター表面に薄く均一な層として付着します。この移着層によって、安定したスムーズな制動が得られます。移着層がないと、パッドが不均一に接触し、強く効く箇所とそうでない箇所が生じて、振動や異音の原因になります。
よくある間違い
- 当たり付け中に完全停止する — 高温のローターの上でブレーキを踏んだまま止まると、パッドの形がローターに転写され、凸状の部分ができてブレーキ時の脈動の原因になります
- 取り付け直後の長い下り坂でブレーキを引きずる — 当たり付けの前に長時間の熱が加わると、ローターが歪みます
- 手順をまったく行わない — パッド交換後のブレーキ鳴きに関する不具合の多くは、当たり付けを省略したことが原因です
当たり付けが重要な理由
適切に当たり付けを行うと、制動距離が短くなり、振動がなく、ブレーキが静かになり、パッドの摩耗も均等になります。所要時間は 10 分程度で、ブレーキ交換後に最も多い不具合を防ぐことができます。
すぐにできる対処
最近パッドを交換して、振動や異音が気になる場合は、後からでも同じ手順で当たり付けを行えます。交通量の少ない道路で一連の操作を行ってください。多くの場合、不具合が完全に解消します。
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